受験体験記(Class of 2020 / K.A.さん)

 今夏より、MSBのフルタイムMBAプログラムへ入学された日本人学生の受験体験記を掲載致します。
Class of 20212022を目指しMBA受験対策を進められている皆さんにとって、参考になる情報も多いかと思いますので、是非ご一読下さい!
ご質問等はこちらまで:js.gumba@gmail.com


Class of 2020 / K.A.さんの受験体験記

1.経歴・バックグラウンド等
社費・私費: 社費
職歴: 官公庁7年
学歴: 神戸大学経済学部卒
海外経験: 旅行程度
TOEFL: 96R26, L22, S20, W28
GMAT: 690V35, Q50
GPA: 3.3

2.Why MSB?
進学のために職場を離れることが自らのキャリア構築に支障を及ぼすようなことになっては困るとの考えから、進学先を選定するに当たり、できる限り多くの留学経験者の方々からお話を伺うことで、自分にとってどの要素が大切であるのかを見極めるように致しました。この結果として、私が大切にした観点は、(1)ロケーション(自らの関心に沿った様々な機会に触れやすいロケーションであるかどうか)、(2)ランキング(ランキングが上昇傾向にあるかどうか)、(3)周辺の大学院のリソース(学内等に定評のある大学院があるかどうか)という3点でした。以下では、順にご説明させていただきます。
(1) ロケーション面
第一に、自らの関心に沿った様々な機会に触れやすいロケーションであるかどうかです。
ビジネススクールの受験を考え始めたころ、予備校関係者や合格者の方々から口を揃えるように「フィット感」というお話を伺いました。その具体的な意味するところは必ずしも定かではありませんでしたが、私としては、自身の関心のある内容を関心の似通った者とともに学ぶことができるかどうか、ということだと理解致しました。
この点、私はビジネススクール卒業後に、再び政府職員として産業政策に携わって参りたいという考えから、企業戦略や企業の最適行動はどのように決まって来るのか、それらは政府や国際的な規制等の枠組みの影響をどのように受けるのかということを学びたいと考えておりました。そのためには、一通りの企業経営に関する知見をベースにしつつも、個々の企業を超えるマクロビジョンを習得しやすい素地があるか、国際機関や政府機関の職員らから学ぶ機会を得られるか、といったことを考えました。
MSBが立地する米国・ワシントンDCは米国の首都であり、近隣には連邦政府はもちろんのこと、国際機関や数多くの企業、非営利団体等が集積しています。こうした機関に所属している学生や、関連する団体(コンサルティング会社を含む。)への転職を希望する学生が一定数おり、こうした学生から色々学べるだろうと考えました。また、カリキュラム面でも、必修科目であるStructure of Global Industry(必修)やFirm Analysis and Strategy(必修)のほか、Certificate of Nonmarket Strategyを初めとして豊富なリソースがあることが分かりました。加えて、政府や国際機関関係者がしばしば来校され、学生に対してお話をいただける機会があるなど、地の利を生かした学びの機会が豊富に得られるということが分かりました。
このため、MSBはキャリアにブランクを作らずに2年間学ぶという観点に立ったときに、最高のロケーションを提供してくれる場所だと感じました。
さらに、学びそのものでは必ずしもありませんが、生活のしやすさという面も考慮致しました。ワシントンDC(近郊都市を含む。)の洗練された街並み、四季の移ろいの美しさ、スミソニアン美術館等をはじめとする文教施設の豊富さ、発達した公共交通機関、一定の日本人コミュニティといったものは、海外生活初心者の私にとって学びに集中できる上で優れた環境だと感じられました。

(2) ランキング
第二に、ランキングが上昇傾向にあるかどうかです。自身の語学力に照らせば、TOEFL110点以上が求められるようなスクールは範疇外という事情もあったのですが、成長著しいスクールは「お得」だ(コスパが良い)という考えがありました。MSBは、比較的歴史が浅いため各界で上位の地位を占めていらっしゃるOB/OGが他校に比べると少なくなりがちであること、公共セクターやノンプロフィット等の比較的報酬の低めな業界への転職者も一定程度いることなどから、かつてのランキングは決して高いと言える水準ではありませんでした。しかしながら、昨今では、毎年のようにランキングが向上している状況であり、実態はランキングに現れる以上に良いのだろうという期待がありました。
また、総合的なランキングもさることながら、分野別のランキングも参考に致しました。例えば、Entrepreneurの分野では、近年ワシントンDC界隈がスタートアップの拠点として成長してきていることから、高い評価を得られております。また、Real Estateの分野では、米国内の不動産市場においてワシントンDC界隈が有数のものであるなどから、Research CenterSteers Center for Global Real Estate)が設けられていたりするなど高い評判があります。こうした各分野における評価も、その学校に集う学生や教授陣から得られるリソースを判断する上で有効でした。
なお、私の入学後ではありますが、先日発表されたBloomberg Businessweek MBA ranking 2018ではUCLAMichigan, Dartmouthに次いで20位となりました。

(3) 周辺の大学院のリソース
第三に、学内をはじめとして近くに定評のある大学院があるかどうかです。2年間留学するに当たり、ビジネススクールという枠に留まることなく、幅広くリソースを活用して学んだり、人と出会ったりできることは、ある特定の分野についてのスペシャリストになることを志向していない自身にとっては大変有効であろうと考えました。
この点、ジョージタウン大学は国際関係では世界屈指であるとされており、外交政策大学院(School of Foreign Service)をはじめとして、ロースクール、公共政策大学院についても、(1)で述べた国際機関や政府機関との繋がりから派生するリソースは大変豊富でした。例えば、MSB1年生後期から2年生にかけて登録可能なInternational Business Diplomacyというプログラムでは、外交政策大学院のリソースを活用しつつ、国際的なビジネス展開に当たって必要な視点(戦略立案、リスク管理等)を学ぶことができたり、ビジネススクール外にもネットワークを広げられたりすることができます。
また、ジョージタウン大のほかにも、国際関係論に強いジョンズ・ホプキンズ大などもあり、様々な出会いに恵まれそうだという点で高く評価致しました。

3.MSBを知ったきっかけ、MSBへのコンタクト経験・手段
  ジョージタウン大学そのものの存在は以前から知っておりましたが、夏頃にアゴス主催で開催されたMBA夏祭りで卒業生の方々からお話を伺ったのがきっかけでMSBを知りました。
  その後、ホームページを活用して調べたり、ワシントン駐在経験のある方や、ジョージタウン大学出身の方からお話を伺う中で、2.で述べた観点を確認するように致しました。
  なお、あいにくキャンパスビジットもできず、在校生やOB/OGの方に接触を試みることもありませんでしたので、これ以上は特段していませんでした。

4.出願書類の準備方法等の出願プロセス
① TOEFL96点)
いわゆる純ドメと呼ばれる部類の人間で、かつ、仕事上も英語を使う機会はほぼ皆無ということもあり、大変苦労しました。独学で対応しようとしたために、特段効率的な勉強方法も分からず、ペースメイクも難しくという情けない状況と結果になりました。
その上で勉強方法を申し上げますと、まずは徹底的に単語の暗記に努めました。TOEFL用の単語集や、iKnow!というアプリを活用して通勤時間に勉強するようにしました。単語集1冊仕上げた段階でリーディングについてはスコアが改善しました。また、語彙力増強に相まってライティング用のテンプレートを用意したことで、ライティングについてもスコアが改善しました。リスニングとスピーキングは全く対策方法が分からず、特段何もしませんでした。
集中して効率的に勉強せぬままに、ただただ2年程度毎月1回TOEFLを受験し続けるという状況が続き、多くの時間と多額の受験料を浪費してしまいました(この方法はお勧め致しません。)。最後に英語を勉強してから時間が経っている方など、TOEFL対策に不安があってお金と時間に余裕がある方は、早い段階で予備校の活用を検討されると良いかもしれません。
※なお、多くのビジネススクールは”minimum requirement”という形でTOEFL○点という設定をしているところがあると思います。MSB100点がminimum requirementと公表されていましたが、結果的には100点にたどり着かずともインタビューのオファーが届きましたので、おそらくGMATEssay等も参考にして判断しているのではないかと考えられます。自分で諦めることなく、まずは出願されるのがよろしいかと思います。

② GMAT690点)
GMATについては、8月に公式問題集とマスアカを購入し、2ヶ月程度集中的に勉強し、10月と11月に1回ずつ受験しました。
VerbalについてはTOEFLよりも高い語彙力が必要とされるような印象がありましたが、Sentence correctionCritical reasoningは問題集を通じてコツを掴めるように思いました(Reading Comprehensionはダメでした)。
Mathについては、大学受験で数学を使った方にとっては、マスアカで一通り算数・数学の復習をしておけば問題ないと思います。

③ レジュメ、エッセイ等の書類
  出願半年前の時点で、TOEFLにこれ以上時間を割いても大幅に状況は改善せずコストパフォーマンスが悪いと感じましたので、レジュメ、エッセイ等の準備に切り替えました。仕事の都合上、こちらにも十分な時間をかけられないことが明白であったため、ビジネススクールを専門とされているエッセイカウンセラーと契約し、効率的に仕上げるように努めました。カウンセラーは出願書類作成の心得を熟知されておりましたので、私の職務経験や問題意識の整理に大変貢献してくださいました。加えて、カウンセラーがアメリカ人だったこともあり、英語だけで自身の問題意識を伝えるというインタビュー対策にもなりました。

④ ビデオエッセイ
  MSB恒例となりつつあるビデオエッセイですが、私の時は「1分以内で将来のクラスメイトに対して自己紹介してください」というのがお題でした。
  YouTubeにアップロードされていた他の受験生のものを参考に原稿を作成した上で、ビジュアルで自身のことが伝わるように要所に関連する写真や字幕を入れました。カメラ慣れしていませんでしたので、声の大きさや抑揚、表情から良い印象が伝わるように何度も何度も撮影致しました。
 ※ビデオエッセイの提出が必要と初めて知った時は躊躇したのですが、ビデオエッセイを出願書類に加えることで受験者の本気度を確かめているように考えるようにしました。ビデオエッセイを仕上げられさえすれば競合相手は限られる、という気持ちで取り組みました。

⑤ インタビュー
  前述のとおりキャンパスビジットを行いませんでしたので、インタビューはスカイプを用いたビデオチャット形式で行われました(30分程度)。問われた内容はこれまでの職務経験や志望動機に関するものが中心でしたが、終始和やかな雰囲気の中で行われました。
  お勧めするのは、本命校のインタビューを受験する前に、他の出願校でインタビューをいくつか経験しておくことです。仕事上で英語でのビデオチャットを経験されているという方は不要かと思いますが、あいにく私はそうした経験もありませんでしたので、どのように会話を展開すればよいのか、どのような間合いが適切なのかといったことを予め承知しておりませんでした。いくつかインタビューを受けておいたことで、変に肩肘を張ったりせずに和やかな雰囲気でインタビューをすることができたように思います。
また、相手が必要としている情報をしっかりくみ取って提供するということが重要だろうと思います。インタビュアーがその上司かチームメイトに私を推薦する上で有用そうな情報をしっかり提供できるように配慮するように努めました。例えば、インタビュアーにメモを取る時間を与えたり、インタビュアーの表情から必要な情報の量を調整したりということです。日本人同士の会話と何らかわらないということだと思います。

5.受験生へのアドバイス
キャンパスビジット等の機会を通じて現役生やOB/OGとお話しされることをお勧め致しまします。
私はあいにく十分にできませんでしたが、当事者の方々から直接お話を伺うということは、何事にも換えがたいものだと思います。自身も、合格してからにはなりましたが、現役生の方にお話を伺って自分のイメージとずれていないことを確認して、「ほっと」したことを覚えています。また、学校や学生の雰囲気、周辺環境など、現地に行って初めて感じることも多々あります。ビジネススクールへの進学は大きな投資になるかと思いますので、可能な限り直接的な情報を得た上でご判断いただくのが良いだろうと思います。 

ビデオエッセイTIPS

こんにちは。MBA2年生のIです。

今回は、ビデオエッセイについてです。

MSBへの出願に当たって、2017年入学の受験からビデオエッセイが必須となっています。出願準備をされている方からご質問をいただくこともありますので、私がどのように準備したのかをご紹介します。

※Admissionスタッフの公式見解ではなく、一受験者の意見として書かせていただきます。

1. テーマ
私の年(2017年入学)は、「1分以内で将来のクラスメートに自己紹介をする」というものでした。今年(2019年入学)も同じテーマです。

レジュメから読み取れること以外を話すことを推奨されており、エッセイやレジュメ等他の応募書類に「命を吹き込むような」ビデオにするよう指示されています。
(詳細は、学校公式ページ参照)

2. どのように作成したか?
・Written essayをおおむね仕上げた後、原稿の骨子を作成。
・読み上げ原稿を起こして、声に出して練習。オンライン英会話のネイティブ講師に聞いてもらい、フィードバックをもらった。1分に収まるように内容を調整。
・家族に手伝ってもらい撮影。
・iMovieを使って編集。(タイトルや自分の名前等の字幕、自分らしさが出ている写真、簡単な効果音等を合成した)

3.工夫した点
 ・自分らしさが伝わる内容にした。仕事の様子が分かる背景で撮影したり、趣味の写真を入れたりした。
 ・1分間間違えずに話すことは思ったよりも大変であり、変化を持たせる意味も込めて、前半と後半の2つのカットに分け、異なる背景で撮影した。

 全体で10時間~20時間程度は、時間を確保しておく必要があると思います。特に、撮影と編集は思ったより時間がかかります。可能であれば、早めに取り掛かることをお勧めします。

 私は今でも恥ずかしいくらいなJapanese Englishで話していますが、それでも合格することができましたので、英語が下手だから不合格ということはないものと思います!もちろん、相手に伝わらなければいけないですが、英語が苦手でも前向きに取り組むことをお勧めします。

 一つ注意点をお伝えします。参考となるようなビデオを探すため、Google等で動画検索をすると、MSBに出願するための自己紹介ビデオがたくさんヒットします。ただし、実際にMSBに入学すると、オリエンテーション期間に出願用のビデオエッセイは非公開にして、人から見られないようにするよう指導を受けます。プライバシー保護のためかと思います。そのため、検索してヒットするビデオは、MSBに入学しなかった受験生のビデオである可能性が高いです。(非公開にするのを忘れている現役学生の動画も混じっていますが)参考とされる場合は、このような背景があることにご注意ください。

 場合によっては一から作り始めなければならず大変ですが、だからこそ差別化できるポイントとなると思います。日本の文化で考えるとつい硬くて真面目な動画になってしまいますが、あくまでも自分らしさを大切に作成すると良いと思います。

ご質問がありましたら、こちらからご連絡ください。皆様良い一日を!

MBAの最初の試練?! オープニングタームの紹介

こんにちは。MBA1年生Iです。今年の夏からGeorgetownMBAにて学んでいます。今日は、MBAの最初の試練と言われるオープニングタームについてご紹介します。



アメリカの大学といえば9月から授業開始というイメージがありますが、MSBの授業は8月頭から3週間、オープニングターム(Opening term)という集中講義で幕を開けます。アカウンティング(Accounting Fundamentals)1コマ、SGI(Structure of Global Industry)を2コマ、計3コマを月曜日から金曜日まで毎日受講します。加えて、いずれの科目でも5~6名のスタディーチーム(study team)での グループ課題が課されています。



オリエンテーションの段階から、学校スタッフ・先輩の皆さんから「まずはオープニングタームをsurviveしよう!」と発破をかけられますが、実際に予習復習、グループ課題の打ち合わせや個人作業を合わせると相当なワーク量になりました。加えて、授業での発言やグループ課題への貢献の仕方など「初めてぶつかる壁」も多く、MBA生活にマインドセットを切り替えてくれる濃密な3週間となりました。



授業の内容を簡単にご紹介します。

・アカウンティング (Accounting Fundamentals)
会計学の基本的な概念から始まり、仕訳、財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書)の読み方と作り方をレクチャーで学びます。私のクラスを担当したFairfield教授は、スピード感のある授業でコールドコール(先生が学生を指名して質問に答えさせること)も多く、気が抜けない授業した。加えて、定期的にグループ課題やQuiz(小テスト)があり、「積み残したまま次に進んでしまう」ことを許してくれず、着実に内容を理解できます。また、グループ課題も課されます。


SGI (Structure of Global Industry)
グローバル企業がとるべき戦略を、経済学の理論に基づいて議論する授業です。Jensen教授のレクチャーが中心となって展開していき、マクロ経済学の教科書と、ケースや論文が教材として用いられます。例えば、「ある国の経済が労働集約型から資本集約型に変わったとき、企業はバリューチェーンをどう変更すべきか?」という問いに対し、マクロ経済学の比較優位や輸出入の理論、Strategyvalue propositionvalue chainの関係性の理論、そして実際の企業のケース、といった様々な角度から分析し、議論します。「トヨタ自動車が円高にどのように対応したか」といった日本のケースも登場しました。Jensen教授は学生の理解度・知的好奇心に合わせて的確に授業を進行し、学生たちの頷きを伴った「ウーン」という納得の声(?)が沸き起こる上がることもしばしばでした。

レクチャーと同時並行でグループ課題のプロジェクトも進行します。プロジェクトは、「架空のグローバル企業の経営戦略を考える」というもので、私たちのチームは、インドの食料品を北米で販売する小売業を提案しました。教授への2回の中間報告を経て最終日にプレゼンを行います。

加えて、企業倫理やプレゼンテーション・チームビルディングなど、関連するトピックもそれぞれ担当の教授が講義します。

非常によく練られたカリキュラム構成で、「ビジネスを通じて社会に変革をもたらすグローバルリーダーを育成する」というMSBの教育方針をひしひしと感じる授業です。




(写真)最終プレゼンを終えた直後、スタディーチームのメンバーと



このように、MSBのオープニングタームの3週間には、理論からケースまで、レクチャーからグループワークまで、チームビルディングからプレゼンまで、MBAでの学習全般の土台となる体験が全て詰め込まれています。終了後には、自分なりに授業やチームワークへの参加の仕方が身につきますし、MSBのマインドに触れ、MSBの一員に溶け込むような感覚になります。そしてなにより、苦しい3週間を文字通り共に戦ったスタディーチームのメンバーとの絆は、一生モノです。



このように、通常の学期が始まる前にオープニングタームの充実した3週間を過ごすことができるのも、MSBならではの魅力ではないでしょうか

サマーインターンシップ体験談

こんにちは、M18のNです。
すでに秋学期が始まってから2か月になろうとしていますが、
すこしさかのぼって夏休み中のインターンシップについて、書きたいと思います。

私は社費留学なのでアプローチが異なりましたが、
学生の大半である私費留学生は、他のビジネススクール同様、
キャリアセンターという多様な業界・職種のバックグランドを持つ
コーチからカウンセリングを受けながら自分にフィットする会社を見つけていきます。

ジョージタウンは、立地やノンプロフィットでの強みを活かして、
DCでインターンをしたり、ノンプロフィットで活動する学生も多いです。
(学生のインターンシップの収入の数%を寄付して、ノンプロフィットセクター
で活動する学生へ資金を補助するプログラムもあり私も参加しました)

さて、私は日本を拠点に活動するクロスフィールズというNPOでインターンしました。
日本の企業から新興国のNGOやSocial Enterpriseと呼ばれる
社会的意義を実現するために活動する企業などに人材を派遣する
いわば「民間版の青年海外協力隊」を派遣する団体です。
(クロスフィールズHP:http://crossfields.jp)


インターンシップを通じて学んだことは、多くありますが、個人的には、
社会においてどういった役割を果たしていくのか?をその道のプロである、
NPOの創業者の方や、志ある職員の方と考えぬくことができたことでした。

学生のころに戻ったようで青臭い話ですが、強いエネルギーを持って前に進む
一方で、泥臭かったり、空回りする時間もある。
机の上やオフィスで与えられた役割を果たす側面もある自分の今までのキャリア
を振り返り、自分が会社に返ったら「こういうモチベーションで仕事をしよう」
と心あらたに、情熱がさらに強まった経験でした。

ジョージタウンに帰ってきて、リーダーシップの倫理観について、
ディスカッションをするクラスが始まっています。
この授業で学ぶことと、インターンでの経験が重なる部分もあり、
自らが社会と仕事とうまくつながって日々を過ごしていくか、
模索しながらキャリアを歩んでいきます。

私は酒類メーカーで働いています。私たちの会社の意義の一つに、
人と人をつなぐような役割を果たせることにあると思います。

お互いのことを「理解できない相手」だと思うから距離が生まれる。
ただお酒は気持ちをやわらげ、人との距離を近づける効果があります。
これからは多様性を許容していかなければいけない時代。
日本の中でも対立することが多くなってきましたが、
そんな対立構造の中でもお互いに理解しあい、距離を近づけていく
そんな役割を果たす一員になれればいいなと思っています。

やっぱり多様性が好きなんだと思います。
この文章を書きながら改めてジョージタウンの多様性も感じました

在校生・卒業生による学校説明会開催のお知らせ(11/8@東京)

こんにちは、MBA'18のHです。

今回は、来月に東京で開催されます、当校MBAプログラム学校説明会のお知らせ投稿です。

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開催日時:11/8(水)19:00~21:00
開催場所:アゴス・ジャパン(東京・渋谷)
住所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町18-4 二宮ビル
予約方法等詳細:https://www.agos.co.jp/onlineservices/modules/eventreservation/index.php?op=view&eid=5699
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詳細は上記URLをご覧頂ければと思いますが、在京の卒業生のみならず、我々在校生もワシントンD.C.からオンラインで参加させて頂く予定です。

BusinessとPublic Policyが交錯する街ワシントンD.C.に所在する当校でMBAを取得することの意味等については、今までもこのBlogで投稿してきましたが、改めて説明会の場で、ざっくばらんに色々とお話できればと思っています。

皆様のご来場をお待ちしております!





Fall Semester開始ーーJapan Society Welcome Partyなど

こんにちは、MBA2年生のHです。

前回の投稿から間が経ってしまいましたが、ここMSBでは、8月末から新学期(Fall Semester)が始まっています。

Fall Semesterは2つのModule(Module 1: 8月末~10月中旬、Module 2: 10月下旬~12月上旬)に分割されており、「始まった」と言いながら、既に激動のModule 1の授業期間が完了し、現在は試験準備期間に突入したところです。

とはいえ、2年目ともなると受講科目はElectives(選択科目)が殆どとなり、いわゆる「筆記試験」ではなく、チーム・プレゼンテーションや小論文が筆記試験の代わりに課されることが多く、1年目とはまた異なった「試験対応」が求められます。この辺も、MBAの特徴と言えるのかも知れませんね。

Module 1に受講したElectivesの感想は、また成績が出揃ったところで投稿するとしまして、今回は、我々Japan Societyの活動について報告いたします。

●Japan Societyとその活動について
Japan Societyは、MSBのMBA課程に設置されたClubの一つで、日本文化への理解促進等をその主な目的としています。Clubと言っても、我々のような文化系Clubから、Finance、Consultingといった職種ごとに分かれたCareer Clubまで、幅広く設置されています。

現在、MSBのMBA課程に在籍している日本人学生は両学年合わせて3名と、決して多いわけではありません。それでも、日本に関心を持ってくれているクラスメイトの協力もあり、Japan Societyとして活発に活動することができています。日本で働いていた人、日本で今後キャリアを築きたい人、アニメ・マンガが好きな人…日本に関心を持ったきっかけは人それぞれですが、「日本が大好き」という思いは一緒です。

今学期もNew Memberを多く迎え、より強力な布陣となったJapan Societyの団結を深めるべく、先月下旬に、近くの日本式"Izakaya"でWelcome Partyを開催しました。写真からも、盛り上がった様子が伝わるかと思いますが、一部メンバーは一次会では飽き足らず、そのまま二次会へ流れ込んだ者もいたようで…笑。

(写真) Welcome Partyの様子

実は、全てのMBAに、このような日系Clubが設置されているわけではありません。Japan Societyのメンバーとして、日本を代表する機会を得られるということも、MSBの強みの一つと言えるかも知れませんね。

受験体験記(Class of 2019 / J.I.さん)

 今夏より、MSBのフルタイムMBAプログラムへ入学された日本人学生の受験体験記を、掲載致します。

 Class of 2020を目指しMBA受験対策を進められている皆さんにとって、参考になる情報も多いかと思いますので、是非ご一読下さい!

 ご質問等はこちらまで:js.gumba@gmail.com

★Class of 2019 / J.I.さんの受験体験記

1.   経歴・バックグラウンド等
社費・私費: 社費
職歴: 鉄道会社5年
学歴: 東京大学大学院農学生命科学研究科卒(学部は、東京大学農学部卒)
海外経験: 旅行程度
TOEFL: 103R28, L26, S22, W27
GMAT: 680V35, Q48
GPA: 4.0(大学学部のGPA3.15

2.   Why MSB?
   ロケーション
地方よりは都市部で生活したいと感じ、かつ、歴史文化を感じられる街が良い、ということで、米国東海岸または英国の都市部に限定しました。
ワシントンDCはリベラルで多様性ある魅力的な都市だと認識していましたが、キャンパスビジットした際にその魅力を改めて確認しました。また、学外で日本人と知り合う機会に恵まれていそうな点も、地方の会社に勤務している私には魅力的でした。

   基本カリキュラム
理系のバックグラウンドであり、経営学の全体像が見えていないため、バランスのよいカリキュラムで体系的に学びたいと感じました。その中でも個人的に興味があり、派遣元会社にとっても重要そうな科目(ストラテジー、マーケティング、ファイナンス)を重点的に学びたいと希望していました。
Japan Societyのブログや日本人在校生へのメールでのヒアリングにて、MSBでは、癖のないオーソドックスな科目をバランスよく学べる・ディスカッションとレクチャーの両方がある・教授陣が充実しておりdemandingだが知的刺激あふれる授業を受けられる、という情報をいただき、魅力を感じました。

   MSBならではのカリキュラム(プロジェクト・公共政策)
日本以外の国の実際のビジネスに触れ、授業で学んだことを実践する場として、コンサルティングプロジェクトがある学校を希望していました。MSBGlobal Business Experienceというプログラムがあり、条件を満たしていました。
 鉄道という、公共政策に密接に結びついた業界におり、また、個人的な興味からも、公共政策に関心がありました。そのため、「ビジネスを専攻することを大前提としつつ、公共政策にも触れたい」という観点で学校探しをしていました。MSBは、その土地柄のためか、公共政策に関心のある学生が多く、またNonmarket Strategyというcertificate* が設置されています。「政策立案側の基本的な考え方を理解し、ビジネスの立場からどのように公共政策を分析して対応すべきか」という観点で学ぶことができそうだと感じ、MSBならではの魅力を強く感じました。
*Nonmarket Strategyについての過去ブログ投稿 - http://georgetownmbajapansocietytest.blogspot.com/2015/11/2015certificate-in-nonmarket-strategy.html

3.   MSBを知ったきっかけ、MSBへのコンタクト経験・手段
東京にて開催されたThe MBA TOURにて、アドミッションのセッションを聞き、卒業生にお話を伺ったのがMSBを知ったきっかけです。
その後、Online Webinarや在校生とのskypeセッション(どちらも学校公式)に参加しました。
在校生とのskypeチャットにて紹介いただいた日本人在校生に、メールにて質問しました。
授業、課外活動、生活環境について、教えていただきました。
インタビューのため渡航した際に、公式のInfo sessionclass visitに参加しました。また、インタビューの前日に、日本人在校生に対面で話を伺い、学内や街を案内してもらいました。

4.   ビジット日程、内容、及び印象
   ビジット日程
20172月上旬、他5校含め計10日間

   MSBビジット内容
インタビュー
オフィシャルイベント(インフォセッション、クラスビジット)への参加
日本人在校生との面会、キャンパスとその周辺の散策

   MSBビジットの印象
Healy Hall**が街の景色に自然に溶け込んでおり、遠くから眺めた際に美しいのが印象的でした。
また、MBAの学生が主に利用するHariri Building***も美しくて、かつ落ち着いており集中して勉強できそうだと感じました。
クラスビジットの際に垣間見えた学生同士の程よい距離感が、自分に合いそうだと感じました。
一方、学校の近くに地下鉄の駅がないため、大学が運行するシャトルバスが利用できれば便利ですが、バスがない日(日曜や学校がない期間の土曜など)は不便そうだと感じました。
**Healy Hall画像 - https://guevents.georgetown.edu/healy_hall#.WXYlgYg1_IU
***Hariri Building画像 - https://guevents.georgetown.edu/rafik_b_hariri_building#.WXYl34g1_IU


5.   勉強方法等
   TOEFL103点)
純ドメで、仕事でも英語を使う機会はなかったため、苦労しました。アゴスにお世話になりました。単語の暗記と音読・シャドウイング・暗唱によるリスニング力強化がキーだったと思います。1年3か月ほどを要しました。

   GMAT680点)
 TOEFLの勉強を始めて9か月目くらいに、アゴスの授業を受け始めました。Sentence correctionは同じ問題集を繰り返したこと、Reading comprehensiveは単語を覚えたことが効いたと思います。6か月ほどを要し、MSBの出願締め切りの前日に受けたテストの結果を提出するほどギリギリでした。

③ その他(インタビュー後のwritingテスト)
インタビューの際に、writingのテストがありました。通常の質疑の後に突然、架空の求人票を見せられ、パソコンを手渡され、「この仕事に応募すると想定して、20分でカバーレターを書いてください」と言われました。意図やどのように使われるかは説明されなかったので不明ですが、私の英語力に不安があったため、確認の意味があったのかもしれません。

6.   受験生へのアドバイス
   可能であれば、キャンパスビジットをお勧めします
キャンパスに行って人に会うと学校の特色が理解できるというのは、本当だと思います。教室のスタイル、学生の雰囲気、学生同士・学校スタッフと学生の距離感、キャンパス周辺の環境など、現地に行かなければ分からないが学生生活に影響しそうな要素が多くあります。
なにより、キャンパスビジットは楽しいです。私の場合、「苦しかった受験生活はこのビジットのためにあったのか!」と(、まだ受験が終わったわけでもないのに)思えるほど貴重な時間を過ごすことができました。

   出願先を選ぶ際は、直感を大切にすることをお勧めします
 「この学校は面白そうだ」「こういう人と同級生になったら楽しそうだ」というような直感は、案外当たっているのではないかと思います。
事業内容だけで就職先を選ばないのと同様に、組織の雰囲気は快適な学校生活を送るうえで重要だと思います。そして、そのような雰囲気は、直感的に感じるものではないでしょうか。

③ 自分に自信をもって受験準備を進めることをお勧めします
受験準備をしている際は、スコアが伸び悩んだり、エッセイ執筆が進まなかったり、周囲の理解を得られなかったり等、心配事が絶えないと思います。だからこそ、留学を志した自分に自信をもって進められることをお勧めします。
そのために、自分自身のことをよく理解することをお勧めします。自分の長所・短所を理解することで、受験準備のマネジメントが効率的になりますし、自分に自信を持つことにもつながります。